「カムカムエヴリバディ」の「ひなたの道を歩いていく」と三世代にわたって繋がっていくルイ・アームストロング『サニーサイドストリート』の楽曲や意味について調べてみようと思います。
ルイ・アームストロングってどんな人?
Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)
アメリカのジャズトランペット奏者・作曲家・ミュージシャン
1901年8月4日〜1971年8月4日
アームストロングは、明るい性格と高い音楽技術を持ったカリスマ的トランペット奏者だったようです。
1920年代に活躍されていて、どこかで聞いたような魅力のある曲が多いですね。
「カムカムエヴリバディ」では、ルイ・アームストロングの「On the sunny side of the street(オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート)」が物語をつなぐ楽曲として使われています。
ひなたの道「サニーサイド」の曲ってどんな曲?
ジャズの名曲「On the sunny side of the street」は、1930年にブロードウェーの舞台用に作られた曲なんだそうです。
日本語にしてみると、
On the sunny side of the street=ひなたの道
となるようですね。
【日本語和訳】
コートを持って帽子をかぶり
悩みごとは玄関に置いて出かけよう
ひなたの道を歩けば
人生はとても温かい
小さな足音が聞こえる
君の幸せな足音が
ひなたの道を歩けば
人生は完璧さ
暗い毎日だった頃もある
でももう怖くない
乗り越えたから
もし一文なしになっても
ロックフェラーみたいに金持ちになれる
ひなたの道を歩けば
足元のちりも金粉みたいに輝くよ
【英語歌詞】
Grab your coat and get your hat
Leave your worry on the doorstep
Just direct your feet
To the sunny side of the street
Can’t you hear a pitter-pat
And that happy tune is your step
Life can be so sweet
On the sunny side of the street
I used to walk in the shade
With those blues on parade
But no, I’m not afraid
This rover crossed over
If I never have a cent
I’d be rich as Rockefeller
Gold dust at my feet
On the sunny side of the street
「カムカムエヴリバディ」との関係
ひなたの道(On the sunny side of the street)は、世界恐慌(1929年〜1930年)の最中に暗い世風をエンターテイメントで吹き飛ばしたいという思いがあったようです。
「カムカムエヴリバディ」の第一世代安子が5歳の時に作られた曲で、戦争があった時代に、作られた曲だったんですね。
色々な時代背景とともに、現在では、コロナ禍で大変だけど、これからも歩き続けようという応援ソングにもなっているのではないでしょうか?
第一世代・安子編
安子と稔がジャズ喫茶へ行き、ジャズ喫茶でマスターがかけてくれたレコードがルイ・アームストロングの「On the sunny side of the street」
稔さんが言った言葉は、印象的でしたね。
早う戦争が終わって欲しい
どこの国とも自由に行き来できる
どこの国の音楽も自由に聴けるバクラの子供にゃあ、そんな世界を生きてほしい
ひなたの道を歩いて欲しい

ジャズ喫茶のマスター役、世良公則さんの「On the sunny side of the street」も素晴らしかったですよね。
何度も見たい…そんな声にお応えしてこちらを!どうぞ!
曲は「On the Sunny Side of the Street」。#世良公則 さんの歌声、圧巻でしたね♪#カムカム #カムカムエヴリバディ pic.twitter.com/XuyutZgw9X
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) December 10, 2021
第二世代・るい編
安子の娘が、ルイ・アームストロングから「るい」と名付けられます。
ジャズ喫茶Night&Dayでトランペット奏者ジョーが、ルイ・アームストロングの「On the sunny side of the street」を演奏していますね。
るいとジョーを結びつけたものは、サニーサイドストーリー。
そして、娘・ひなたの名前もサニーサイドストーリーから付けている関係の深い楽曲となりましたね。

第三世代・ひなた編
るいの娘は、ルイ・アームストロングの「On the sunny side of the street」の曲から、「ひなたの道」と名付けられています。
「ひなたの道を歩いてほしい」という思いを込めてつけられた名前で、どんな道でも自分で選んだ道はきっと幸せになるという気持ちのこもった素敵な名前です。
3世代に渡って伝わっている「サニーサイドストーリー」ですが、ずっと語りつがれていく音楽の力って素晴らしいですよね。
まとめ
「カムカムエヴリバディ」では、ルイ・アームストロングがたくさんの場面で使われています。
三世代をつなぐ物語で、途中で別れや出会いがありながらも、繋がっていくものがあるということを伝えたいのではないでしょうか。
ルイ・アームストロングは、50年以上前に亡くなっていますが、音楽は今でも色褪せず受け継がれていっています。
人生なんて、色々あるし、短いものだけど、永遠に受け継がれていることを感じさせるドラマになっているのではないでしょうか。


